2021.02.01
簡単にできて、おしゃれなクラッキングペイント。
乾くとき縮む、液状のりの性質を利用したテク。
ペイントした茶箱は20年たった今も現役

もう、20 年以上も前のこと。友人に紹介してもらったイギリス人のアーティスト、ヘーゼル・ミューア・ルプトンさんにとても簡単で、しかも、すごくステキに仕上がるペイント方法を教えてもらいました。
「クラッキング」という、いわゆる「ひび割れ模様」に仕上がるペイントなのですが、
なんと、水性ののり(街の文房具店で売っている液状のりならなんでも大丈夫)が乾くとき縮むのりの性質を利用したテクニックなのです。ペイントは油性と水性の2色を使います。まず、プロセスをご紹介。驚くほどシンプルです。
① まず、油性のペンキでベースを塗ります。このペンキがひび割れの下から見える色になります。ハケで同じ方向に塗るときれい。油性のペンキは乾きが遅いので、1日は十分に乾燥させます。
② ベースのペンキが乾いたら、のりをハケでたっぷりと塗っていきます。ペイントと同じように同じ方向に塗ります。塗り終わったら、のりが半乾きの状態になるまで待ちます。
③ 指でさわって、指にのりがつくかつかないかの状態になったら、水性ペンキを塗ります。
ハケは同じ方向に動かし、手早く塗ります。しばらくすると、少しずつひび割れてきます。自然乾燥でOK。急ぐなら、ドライヤーを使ってもいいですが、そのときは必ず、
30cmは離してかけます。
④ 最後にニスを塗れば、表面がはげたりしないで長持ちします。
ねえ、すごく簡単でしょ。しかも、ペイントは塗る前の下地処理が大変なことが多いの
ですが、クラッキングは古びた味が持ち味だから、下地処理はほとんど必要なし。汚れをとる程度でOKです。
私は考えた末、押入れで収納に使っていた茶箱を、このペイント技法で変身させてみることにしました。「色づかいは、白&黒とか、赤&黒とか、コントラストの強い色の組み合わせがおすすめよ」とヘーゼルさん。なるほど、私は赤をベースの色にして、黒と合わせてみることにしました。
ペイントはみるみる変わるから、とても楽しく、ストレス解消にも。赤い油性ペンキを塗ったら1日風通しのいいところで乾かしました。次の日、赤いペンキが完全に乾いていることを確認したら、水性ののりをしっかりと塗っていきます。茶箱ひとつに、よく売っている50ccのヤマトのりを10本使いました。20~30分待って半乾きになったら、黒い水性ペンキを上塗り。しばらくすると、本当に黒いペンキがひび割れてきて、ベースの赤が見えてきました。「本当にひび割れてきた!」。なかなかオモシロイ! 古い茶箱が、おしゃれな家具にどんどん変身していきます。黒を厚く塗ると大きなひび割れに、薄いところは小さなひび割れになることもわかりました。全部が終わったときは、感激して、満足感いっぱい。
見違えるように変身した茶箱。和風モダンの趣のある家具になりました。押入れにしまい込むのはもったいない。私はソファの前に置いて、リビングテーブルとして使うことにしました。もちろん中は、収納として使うことができます。こうして7〜8年使ったでしょうか。
その後は、ベッド脇において、サイドテーブルとして活用していました。約20年たった今は、和室のコーナーに置いて、収納兼コーナーテーブルとして活躍しています。最後にニスも塗ったので、ひび割れ模様がはげたりもしていません。
その後、キッチンにあった木のトレイを黄色をベースに、エメラルドグリーンを組み合わせて、このクラッキングペイントをしてみました。キッチングッズにふさわしいさわやかな出来上がりになって気に入り、しばらく使っていました。そのトレイは友人のキッチンで今でも現役です。
今は、DIYショップで、ベースコートと上塗りがセットになったクラッキング模様ができる塗料も売っていますが、いいお値段がします。液体のりを使ったこのクラッキングペイントは私のつたないDIY経験のなかでも、とっても思い出深くておすすめ技法。しかも20以上たった今でも使っているのですから、まさに実用的。DIYやペイントに興味がある方は、ぜひ試してみてください。
「クラッキング」という、いわゆる「ひび割れ模様」に仕上がるペイントなのですが、
なんと、水性ののり(街の文房具店で売っている液状のりならなんでも大丈夫)が乾くとき縮むのりの性質を利用したテクニックなのです。ペイントは油性と水性の2色を使います。まず、プロセスをご紹介。驚くほどシンプルです。
① まず、油性のペンキでベースを塗ります。このペンキがひび割れの下から見える色になります。ハケで同じ方向に塗るときれい。油性のペンキは乾きが遅いので、1日は十分に乾燥させます。
② ベースのペンキが乾いたら、のりをハケでたっぷりと塗っていきます。ペイントと同じように同じ方向に塗ります。塗り終わったら、のりが半乾きの状態になるまで待ちます。
③ 指でさわって、指にのりがつくかつかないかの状態になったら、水性ペンキを塗ります。
ハケは同じ方向に動かし、手早く塗ります。しばらくすると、少しずつひび割れてきます。自然乾燥でOK。急ぐなら、ドライヤーを使ってもいいですが、そのときは必ず、
30cmは離してかけます。
④ 最後にニスを塗れば、表面がはげたりしないで長持ちします。
ねえ、すごく簡単でしょ。しかも、ペイントは塗る前の下地処理が大変なことが多いの
ですが、クラッキングは古びた味が持ち味だから、下地処理はほとんど必要なし。汚れをとる程度でOKです。
私は考えた末、押入れで収納に使っていた茶箱を、このペイント技法で変身させてみることにしました。「色づかいは、白&黒とか、赤&黒とか、コントラストの強い色の組み合わせがおすすめよ」とヘーゼルさん。なるほど、私は赤をベースの色にして、黒と合わせてみることにしました。
ペイントはみるみる変わるから、とても楽しく、ストレス解消にも。赤い油性ペンキを塗ったら1日風通しのいいところで乾かしました。次の日、赤いペンキが完全に乾いていることを確認したら、水性ののりをしっかりと塗っていきます。茶箱ひとつに、よく売っている50ccのヤマトのりを10本使いました。20~30分待って半乾きになったら、黒い水性ペンキを上塗り。しばらくすると、本当に黒いペンキがひび割れてきて、ベースの赤が見えてきました。「本当にひび割れてきた!」。なかなかオモシロイ! 古い茶箱が、おしゃれな家具にどんどん変身していきます。黒を厚く塗ると大きなひび割れに、薄いところは小さなひび割れになることもわかりました。全部が終わったときは、感激して、満足感いっぱい。
見違えるように変身した茶箱。和風モダンの趣のある家具になりました。押入れにしまい込むのはもったいない。私はソファの前に置いて、リビングテーブルとして使うことにしました。もちろん中は、収納として使うことができます。こうして7〜8年使ったでしょうか。
その後は、ベッド脇において、サイドテーブルとして活用していました。約20年たった今は、和室のコーナーに置いて、収納兼コーナーテーブルとして活躍しています。最後にニスも塗ったので、ひび割れ模様がはげたりもしていません。
その後、キッチンにあった木のトレイを黄色をベースに、エメラルドグリーンを組み合わせて、このクラッキングペイントをしてみました。キッチングッズにふさわしいさわやかな出来上がりになって気に入り、しばらく使っていました。そのトレイは友人のキッチンで今でも現役です。
今は、DIYショップで、ベースコートと上塗りがセットになったクラッキング模様ができる塗料も売っていますが、いいお値段がします。液体のりを使ったこのクラッキングペイントは私のつたないDIY経験のなかでも、とっても思い出深くておすすめ技法。しかも20以上たった今でも使っているのですから、まさに実用的。DIYやペイントに興味がある方は、ぜひ試してみてください。
