2021.07.21
バチカン市国の国花。「受胎告知」に描かれている白ユリ。
ヨーロッパでは聖母マリアの象徴とされる、高貴なユリ、
マドンナリリーがたくさん咲いて、お盆でうちに帰って
きた母を温かく迎えてくれました

先週の13日〜16日は、東京ではお盆でした。お盆とは、正式には仏教の盂蘭盆といい、故人やご先祖さまの魂が、あの世と呼ばれる世界(浄土)からこの世(現世)に戻ってくる期間のこと。故人が生前を過ごした場所、主に自宅でお迎えして、冥福を祈るとともに霊魂を供養する時期とされています。私も13日の午前中に盆飾りをして、夕方、お墓に母を迎えに行き、屋上ガーデンのテラスで迎え火を焚き、母(母の霊)を迎えました。昨年の新盆のときもそうでしたが、この時期たくさんもユリが見事に咲いて、母を迎えてくれました。

ユリは20輪以上が咲いていましたね。うちのガーデンはユリと相性がいいのか、たいしたお手入れもしてあげていないのに、毎年この時期、たくさんの見事な花を付けてくれます。 大部分はマドンナリリーというユリ。テッポウユリに似ているのですが、花の奥行きがテッポウユリよりちょっと浅く、そして上部の葉が小さい感じ。花茎10cmほどの花は横向きに咲きます。花びらは6枚で、先はそり返ります。そんなに強くはありませんが、甘い香りが漂い、香水の材料としても使われているようです。草丈は1mくらい。古代から神聖な花として愛されてきたと言われますが、そんな高貴な雰囲気が花姿から感じられます。
マドンナリリーの原産地はヨーロッパで、ヨーロッパでは古くから聖母マリアの象徴とされ、教会花として用いられてきました。バチカン市国の国花でもあります。和名は庭白百合(ニワシロユリ)。聖母マリアと天使が描かれている「受胎告知」の絵に描かれている白ユリ。当時ヨーロッパでは白ユリといえば、マドンナリリーのことだったそうです。その後
、日本のテッポウユリがヨーロッパに伝わると「聖母のユリ」はテッポウユリに置き換わってしまったそうです。マドンナリリーの花言葉「純粋」「無垢」は、清らかな聖母マリアのイメージに由来して付けられました。
お盆は16日に終わり、私たちは送り火を焚いて母を見送りました。そしてたくさんのマドンナリリーも母を見送ってくれました。こんな高貴が花に迎えられ、見送られた母は幸せものです。来年もまたこの時期に母はうちに帰って来ますので、マドンナリリーさん、そのときはまた大勢で迎えてあげてくださいね。
マドンナリリーの原産地はヨーロッパで、ヨーロッパでは古くから聖母マリアの象徴とされ、教会花として用いられてきました。バチカン市国の国花でもあります。和名は庭白百合(ニワシロユリ)。聖母マリアと天使が描かれている「受胎告知」の絵に描かれている白ユリ。当時ヨーロッパでは白ユリといえば、マドンナリリーのことだったそうです。その後
、日本のテッポウユリがヨーロッパに伝わると「聖母のユリ」はテッポウユリに置き換わってしまったそうです。マドンナリリーの花言葉「純粋」「無垢」は、清らかな聖母マリアのイメージに由来して付けられました。
お盆は16日に終わり、私たちは送り火を焚いて母を見送りました。そしてたくさんのマドンナリリーも母を見送ってくれました。こんな高貴が花に迎えられ、見送られた母は幸せものです。来年もまたこの時期に母はうちに帰って来ますので、マドンナリリーさん、そのときはまた大勢で迎えてあげてくださいね。