2021.05.05

GW中にハゴロモジャスミンがほぼ満開になりました。
甘い香りがリビングまで漂ってきます。
テイカカズラも白い小さな花を付け始めました

みなさん、お久しぶりです。ちょっとブログをサボっている間に、屋上ガーデンの植物たちはどんどん成長しています。ピンク色のつぼみを株いっぱいに立ち上げていたジャスミンがひと花、ひと花、開花。純白の5弁花が咲きました。ひとつの花は1〜2cmと小さいのですが、花数が多く、株を覆い尽くすように一斉に開花し、見ごたえ満点です。ガーデンの周囲のトレリスのあちこちにからませましたが、はやり南側が見どころです。まるでそこだけ、雪をかぶったよう。花が咲くと甘い香りがまわりに漂うのもジャスミンの魅力。窓を開けておけば、リビングダイニングにも香ってきます。キアラもこの香りに誘われてか、テラコッタのテラスではしゃいでいました。

うちのジャスミンは、正確に言えば、ハゴロモジャスミン。つぼみのピンク色が赤に近いので、そのなかでも“レッドスター”という品種ではないかと思います。開花した白い花とのコントラストがとても美しく、私はとても気に入っています。モクセイ科ソケイ属の半常緑性つる植物で、原産地は中国南部。暑さには強いけれど、の寒さには弱いと言われていますが、うちではもう10年近く越冬して、毎年、花と香りと楽しませてくれます。冬に葉を落とすこともありますが、春になれば、再び新芽を出して旺盛に生育。植物の強さを感じます。
ハゴロモジャスミンの花言葉は、「誘惑」、「官能的な愛」、「優しさを集めて」などだそう。芳醇な香りを放って魅了することから、このような言葉がつけられたのでしょう。「あなたは私のもの」という花言葉もあるそうで、これはインドでは恋人から贈られたハゴロモジャスミンの花を女性の髪に編み込む風習にちなんだものだそうです。

 私はハゴロモジャスミンはとても好きなのですが、花が終わると、細かい花が茶色く枯れて、放置すると見た目がとてもきたないのが欠点。だから、終わった花はまめに摘み取らなくてはなりません。小さな花がたくさん付いているので、結構大変な作業。これだけが憂鬱です。

 いちばん上の写真でご紹介した開放的な景色。私はこの景色を毎年楽しみにしているのですが、実はこれも今年が最後。何故って、来年はうちの前に12階建ての大きなマンションが建ってしまいます。そしたら、どんな風景になるのか? 想像もできませんが、ちょっと残念です。
ジャスミンの花が散り始めると、咲いてくるのが、上の写真の小さな白い花。最近、名前がやっとわかりました。テイカカズラ(定家葛)といいます。式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説(能「定家」)に基づいているとか。

 花は房状の花弁が垂れ下がったところにつきます。花弁の基部は筒状で、先端は5裂して広がります。それぞれの裂片は先端が断ち切られて丸まったような三角形で、それぞれにわずかにねじれ、全体としてプロペラ状に。花は初めは白く、次第に淡黄色になります。ちょっとジャズミンに似た香りが漂います。茎を切ると白い乳液がでますが、これは有毒だそうです。テイカカズラもどんどんツルが伸びて、テラスと庭を区切っている低いフェンスを覆うほどになりました。満開になったら、またご覧にいれますね。